この記事では「水槽に水草を入れると水質がよくなりますか?」という質問について
答えていきます。
水質は人間にとっての空気であり、食事でもあります。
そんな水質の改善に水草は有効なのか? 水草の効果やその理由を調べたので紹介し
ていきます。
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水槽に水草を入れると水質がよくなりますか?
観賞用にメダカの飼育を考えているのですが、水草を入れると水質は良くなるもので
しょうか?
水草を入れるだけで水質がよくのであれば、水草を大量に入れたほうがいいのか、それとも適量が存在するのか、水草で水質がよくなるのであればどんなメカニズムや効果によって水質の改善ができるのか知りたいです。
水草と水槽の中の環境について教えてください。
水槽に水草を入れると良い事
はじめに「水槽に水草を入れると水質が良くなりますか?」という質問に答えていき
ますが、ズバリ!「よくなります」
もちろんすべての水草が水質の改善に向いている訳ではありませんが、代表的な水草には大なり小なり効果が期待できるので紹介します。
今回紹介するのは「アナカリス」という生物学実験やビオトープにも使われる水草です。
アナカリスは成長が早く丈夫なため初心者向けの水草としても有名です。
なぜアナカリスのような水草を入れることで水質が良くなるのかというメカニズムを紹介していきます。
どうして水槽の水質が良くなるの?
水草による水質改善はおもに「水質浄化」と呼ばれる役割です。水槽の中のメダカや金魚の糞尿は水の中で分解し、硝酸塩が最後に残ります。
この硝酸塩を吸収し、アミノ酸や炭水化物を生成して水草の栄養に変えることで、水質
の改善に期待が持てます。
水生生物にとって有害な成分を吸収してくれるだけではなく、水草を水槽に入れることで水草が光合成をおこない、水の中に酸素を供給してくれる役割もあるので、水草がない場合より水質はよくなるといえます。
しかし、水草によって「水質浄化」に向いている植物、向いていない植物はあります。
水草だけで水質を完全によくすることは難しいので、エサの食べ残しを掃除するためのフ
ィルターや水替えも併用することは必要になります。
また、水草は多くなりすぎると光合成による酸素の生成より、日陰や夜間の「呼吸による
酸素の消費」のほうが多くなる場合があり、増えすぎた水草が悪影響を及ぼす場合もある
ので注意が必要です。
まとめると、「水草は水質をよくするが、増えすぎた水草は水質に悪影響もあるので注意が
必要」と言えます。