改良品種のメダカの「固定率」とは、どういう意味でしょうか?
インターネットのあるメダカ販売ショップの通販サイト(ホームページ)を見ていたら、販売している改良品種のメダカの説明として、「固定率20~30%」と書いていることがあります。
この固定率とはどういった意味なのでしょうか?
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改良品種のメダカの「固定率」とは
今回はその魚の改良品種としての完成度のことを言います。
ちょっと難しい話になりますが、改良品種のメダカは、人が作り出した魚です。
改良品種のメダカを制作の過程で様々な特徴を持つ魚を掛け合わせているため、繁殖させて子供を育てても、すべての子供が親と全く同じ
姿になるとは限りません。
同じように親を掛け合わせても100%同じ子供が生まれるとは限らないのです。
また、一般に改良品種を作り出す努力のゴールは、その改良品種から生まれた子供が100%、親と同じ姿になることです。
たとえ話で言えば、ダルマメダカよりも生まれやすい半ダルマメダカ(白)のように、固定率が高い品種を作ることなのです。
もし、改良品種から生まれた子供が50%しか親と同じ姿にならなければ、その改良品種の固定率は50%と呼びます。
固定率20~30%ということは、繁殖させても親と同じ姿に育つ子供は少ししかいないということとなります。
言い換えれば、その魚は改良品種のメダカとしては未完成品だということになります。
なので、普通の商売では未完成品を売ったりはしませんが、観賞魚の世界では欲しがる買い手がいる場合、固定率を正直に明記して販売すれば問題はありません。
ただし、この固定率は単なる目安程度に考えておいたほうが賢明でしょう。
もしかしたら、上手い事80%になるかもしれませんし、0%ということもあるのです。
まとめ
メダカといえども、品種改良には非常に手間暇がかかり、温度、光の当たり具合など環境も影響します。
一つの品種が出来上がるためには、何世代ものかけ合わせが必要で、これを好んでいる愛好家もいるくらいですから、メダカの改良品種というのは奥が深い。
そういう事で、人が作り出した品種の方が、今では店頭に多く売られているので、自然に放流することなく、最後までしっかり面倒を見てもらいたいと思います。
また、春先からの繁殖は本当に感動しますよ。
⇒メダカの改良品種の作り方は「白メダカなどの改良品種のメダカはどうやってつくられたのか?」をご覧ください。