ヒメダカ(緋目高)は価格が安く販売されていることが多いですがなぜ?

ヒメダカ

ヒメダカ(緋目高)はAmazonとかで100匹1000円とか安い価格で売られているけどなぜ?

メダカの中でもヒメダカ(緋目高)の価格が安すぎると思うのですがどうしてですか?

ヒメダカ(緋目高)の価格が安いのは奇形が多いから?

このような疑問を実はメダカを飼育する前は思っていました。なので、ヒメダカ(緋目高)を最初飼育し追うと思っていたんですね。

でも、色々調べてみると飼育に向かないかもしれない、特にビオトープのような環境が若干厳しくなるところは無理じゃないかという結論になり、断念しました。

これからビオトープ、アクアリウムでヒメダカ(緋目高)を飼育しようと思っている方に、価格だけで選ばないほうが良いという事と、少しでも長く寿命をするにはどうしたらいいのかを解説します。

ヒメダカとは

ヒメダカ

ヒメダカ(緋目高)というのは実は改良品種のメダカなんですね。しかも日本のメダカの代表的な改良品種のメダカです。

ヒメダカ(緋目高)はメダカの突然変異型(品種)の一つ。観賞魚として、もしくは肉食魚の餌として販売されています。ちょっとかわいそうだなといつもペットショップの水槽の横を通る時に胸が痛いっす。

観賞魚ショップのヒメダカの価格は何故安い

ヒメダカ

実は昔、観賞魚ショップでヒメダカを観賞用に 10匹ほど購入してきました。

自宅の水槽に泳がせて観察したところ、体の一部の形がいびつな個体がたくさん含まれていました(10匹中、7匹の高率でした)。

頭部の形がいびつだったりエラ蓋が短かったりといろいろですが、奇形個体か? というか全く知識がなかったので・・・・。

野生のメダカの体形と見比べると、全体にだいぶ形が崩れているように見えました。

そこでヒメダカ(緋目高)はメダカの突然変異型(品種)だという事を知ったんですね。

一般的には魚の幼魚の活き餌用に生産されているため、メダカ本来の体形の美しさはあまり重視されていないのです。

その結果、観賞魚ショップで売られているヒメダカに奇形個体が多くなっています。そして価格が安い。

ヒメダカ(緋目高)をもとにした観賞用メダカ

ヒメダカ

ヒメダカ(緋目高)はメダカの突然変異型(品種)ですが、価格の高いヒカリメダカなどには体形の乱れは少ないです。そしてヒメダカには奇形個体が多いです。

その理由は上記の理由でした。

しかし、ヒメダカの生産者の中には、ヒメダカに野生のメダカの血を導入して、美しい体形を取り戻させる努力をしている方もいるのですが、残念ながら多数長く繁殖が繰り返されてきた結果による問題なので非常に難しいです。

ヒメダカは、日本のメダカの代表的な改良品種です。

この魚は最も昔に作出され、長い年月にわたって親子や兄弟魚同士による繁殖が繰り返されてきました。そのため、いわゆる血が濃い状態となり、奇形個体がとうしても多く生まれてしまうのです。

ただ、何代も掛け合わせると復帰突然変異を起こし、黒色素胞が混ざる個体を生じます。

この状態から斑が混ざるブチメダカ(斑目高)、黒の要素が多いチャメダカ(茶目高)、琥珀色に見えるコハクメダカ(琥珀目高)(※オレンジ(レッド)テイルメダカと呼ばれる場合あり)、虹色の色素胞が強いミドリメダカ(緑目高)(※グリーンメダカと呼ばれる場合あり)などと呼ばれる体色のバリエーションが生じます。

その他に体型で観賞用のメダカに細分化されます。

背中がホタルの様に光るヒカリメダカ(ホタルメダカ)系、目が赤く光るアルビノ系(レッドアイとも呼ばれる)、目が細い男前系(スモールアイとも呼ばれる)、体が縮まりヘルニアのような状態が強いダルマ系、若干弱めの半ダルマ系(鯱系とも呼ばれる)に細分化されます。

まとめ

ヒメダカ

ヒメダカ(緋目高)の生産者の方には、本来の形を戻そうとしている方もいるのですが、すでに何世代も交配を繰り返しているので、なかなか難しいようです。

また、観賞用としてもともとは生産されたので、体型や色などで選別され、はじかれたものがヒメダカとなってエサ用として売られているという事が現実です。

メダカは改良品種が多くつくられますが、その途中でどうしても思わぬ個体が生まれることがるのも当然です。

飼育方法は普通のメダカと同じでよいですが、違う品種と混泳は避けた方がよさそうです。